認知行動療法は最終的にクライエントさんが自分で使えるようになることを目指すことが多い療法です

そのため、認知行動療法のエッセンスをクライエントさんにもお伝えすることが多いのですが、「ん?あれ?さっきと言っていることが違わない?」と混乱を与えてしまう事があります。

このあたりはセラピスト側が気を付けなければいけないことなのですが、本日は「なんでわかりにくくなっちゃうの?」という部分を簡単にご紹介します!

 

わかりにくいのはなんで?

 

認知行動療法の3つ世代

認知行動療法を勉強する上で混乱を呼ぶ原因はこの部分が一番の原因ではないかと思います。

認知行動療法と一言に言っても、その中には「3つの世代」があります。

そしてその3つは、場合によっては相反することを言っている場合もあるのです。

 

第一世代「行動療法」

1910年代~(行動主義)

1950年代より、パブロフの古典的条件付け、スキナーのオペラント条件付け、バンジューラーの認知心理学などが、この中に入ります。

学習理論を基礎とする、人間の行動部分に焦点を当てている療法です。

 

第二世代「認知療法」

1960年代後半~

アーロンベックが提唱した、認知分部に焦点を当てた療法です。

人間の行動や感情、身体反応は、認知の仕方によって変わってくるため、この認知の部分を修正することによって改善をはかれるという考え方です。

また、アルバートエリス提唱の、論理療法の認知に焦点を当てる技法も総称して認知療法と呼ばれることがあります

 

第三世代(新世代)

マインドフルネス認知療法、ACT等

近年注目を浴びている新世代とも言われる認知行動療法です。

「今この瞬間」にフォーカス、瞑想、禅などのアジア的なエッセンスが入ってくるような内容になっています。

 

認知行動療法の色々な側面

このように、3つの系譜がある認知行動療法ですが、第三世代が出てきた現在、第一世代や第二世代の療法を使用しなくなるかと言われると、実はそうではないのです。

この部分が分かりにくくしている原因なのですが、第一から第二、第二から第三にアップグレードをしているイメージというよりは、「引き出しが大きくなっていっている」というほうが適切かと思います。

そのため、「この方でこういったお悩みであれば、認知療法のアプローチがよさそうだな」とか「この場合は行動療法のアプローチをとったほうが良いかな」「これであればマインドフルネスを使ってみよう」など、場面場面で使い分けることをするのです。

「認知行動療法=コレ」というのは少し難しく、一枚岩ではない、という部分があります。

そのため、ほかの療法であれば、提唱者は1人であることが多いのですが、認知行動療法は様々なエッセンスや療法が入っているため、この分野は〇〇氏の提唱、この分野は……というように、提唱者が1人と言い切れない側面もあります。

こういった分部から、認知行動療法を勉強するうえで、「あれ?なんかさっきと違うな?」「ん?どういうことなんだ?」という混乱を生みやすい気がします。

 

全体像をつかむことで理解しやすい!

本日は認知行動療法の全体像についてご説明しました!

ご紹介した通り、認知行動療法は色々な側面があり、一枚岩でないため、混乱を生みやすいことがあります。

だからこそ、全体像をつかみ、「今この部分を勉強しているんだな!」という事がわかると、グッと理解がしやすくなります。

ぜひ、参考にしてみてくださいね!